革の縫い方

こんにちは、皆様いかがお過ごしですか?
レザーライフ店長の池田です。
本日は『革の手縫い』にチャレンジ!!
『名刺入れキット』の続きです。
手縫い以前の作り方はコチラ←をクリック
今回、手縫い糸はシニューを使います。
シニューは僕のオススメの糸です!(オススメの理由は?コチラ)
手縫いは、基本的に縫う距離の3.5倍の長さの糸が必要と言われています。
しかし、分厚い革を縫う際は4倍程度必要な場合もあります。
縫い終わりに近づき糸が短くなると作業しづらいし、僕はいつも4倍の長さで準備します。
縫う距離の4倍は計測も簡単だからです。 まず↓の様に、縫う距離をおおまかに計測
↑の場所で糸を摘み糸を折り返すと縫う距離の2倍がすぐ分かります。
2倍の位置でもう一度糸を摘み、折り返すと簡単に4倍の長さが分かります♪
今回使用するシニューの特徴に『割ける』事があります。
好みの太さにできます、今回は2本にしました。(残りはとっておきましょ~)
さらにシニューの特徴に『既にロウ引き』もあります。
革の手縫いは、縫う際に革と糸の摩擦が多いので糸にロウを塗り込んで使用します。
糸自体も丈夫になるそうです!
シニューは他の糸と違い『ロウ引き済み』です♪
僕は普段このまま使いますが、参考書や知り合いの職人さんは、さらにロウを
練り込むようです… 指がベトベトするし、革を汚しそうであんまり好きじゃないんですが
皆様に見てもらうブログですので、職人さんや参考書にならって
今回はさらにロウ引きします!(ロウ引きに必要なロウは→コチラ)
ロウ引き完了後、針に糸を通します。
今回使用する針は僕のオススメの針です!(オススメの理由は?コチラ)
穴に少しだけ糸を通して、指で押さえておきます。
針の先端で糸を刺します↓
糸が抜けにくくするために捻りながらあと3~4回繰り返して刺します↓
刺しまくった部分を、穴の方へスライドさせつつ
穴に通した糸を、たるんだ分だけ引きます。

そのまま刺しまくった部分を、針穴を越えて
スライドさせると↓の様になります。
これで、針に糸のセッティング完了!
革の手縫いは2本の針で縫うので、糸の反対側の端にも
同じように針をセットします。
菱目打ちであけた穴に針を刺し、両方の針を持って
両方の糸の長さが同じになるように引っ張ります。
表側の針を刺し、今度は裏側の針を同じ穴に通します。
※必ず表側の針から刺し始めます!(途中で順番を変えるとステッチが乱れます)
本体とカード入れの部分は、カードの出し入れで負担がかかるので
縫い始めのこの部分だけ2重に縫います。
表側に来た針をひとつ後ろの穴に刺し、そのまま裏側から元の穴に刺します。
ここからは、単純作業の連続です。
①表側の針をひとつ前の穴に通す。
②裏側の針をひとつ前の穴に通す。
③ふたつの糸を引っ張って締める。
①②③の連続で縫っていきます。 ひたすら縫います。
(しっかりふたつの糸を引っ張って締めます!)
最後まで縫ったら、返し縫をします。
まず、ひと目戻る
もうひと目戻ります。
次は表側の針だけ通す。
裏側に2本の糸が出ているので、根元で革を押さえ
ギュっと糸を引っ張り、糸を1mm程度残してカットします。
シニューの特徴に『炙って溶かして止める』事ができます!
革を焦がさないように注意しながら、革とライターの火を平行に保ち
1mmほど出た糸を炙ります。
↓こんな感じでスッキリと糸処理できます♪
カードが入りやすいように、ヘラや指を使ってカード入れ内部の
余分な接着剤を剥がします。
早速カードを入れて、革にカードの型をつけましょう!
大体、普通の名刺なら片方のポケットに15枚程度入ります。
カードを抜いても型が綺麗に残ります↓
反対側のカード入れも同じ要領で縫えば、手縫い終了です♪
手縫いが終わったので、次はコバ処理に入ります。
※コバ処理とは?
革の側面の事をコバといい、切りっぱなしの側面を削って
磨き上げる事を『コバ磨き』『コバ処理』といいます。
美しく仕上がり、作品も長持ちします。
ヌメ革は大変綺麗に磨き上がりますので、是非お試しください♪
最初はヤスリで、はみ出た接着剤や革と革の段差をなくすように
削る作業ですが、人それぞれ色々な方法があると思います。
僕は以前どなたかのHPで『綺麗に削れるよ』って書いてあった方法が
確かに綺麗に削れるので、この方法が好きです。
耐水ペーパーヤスリ(200~300番くらい)を小さくカットして
セロハンテープで100円ライターに巻きつけます。
僕が見たHPの方は、小さい木片に巻きつけてました。
僕の身近に、軽くて手のひらサイズの丁度良いものが
ライターだったのでライターを採用しました♪
①角を削り落とすイメージで斜めに削ります。
②今度は裏側を同じ要領で削ります。
③側面を削ります。
(いきなり側面を削ると、だんだんと淵が反り返るからです)
①~③を2回か3回繰り返す。
ライターからヤスリを剥がし、目の細かい(2000番程度)のヤスリに張り替えます。
同じように①~③を2回ぐらいすると、かんな感じに綺麗になります↓
側面に処理剤を塗ります。
※ヌメ革は濡れるとシミになりやすいので吟面(革の表面の事)に
付かないように、細心の注意を払います!
吟面に付いた場合も、慌てず焦らず迅速に拭き取ります。
処理剤が乾ききる前に、綿布きんを使い指で圧力をかけ
革の肉を引き締める様に擦ります。
↓最近、僕が気に入ってる画像加工法… ピカーン!!
さらに削って、また塗って、削って、また塗って…っと繰り返してピカピカに
される職人さんもおられますが、僕は1回で十分綺麗だと思います。
ヌメ革は特に綺麗になるので、やり甲斐があるし楽しいです。
皆さんも是非試してみて下さい♪
後は型が付くように重しを乗せて完成!
※写真撮影用に直接乗せていますが、ヌメ革に傷が付いてしまうので
革や布で包んで重石を乗せてください。
ヌメ革はすぐ日焼けもしてしまうので、日焼けも注意!!

いかがだったでしょうか???
説明が長くなりましたが、作業自体は簡単ではないでしょうか?
分からない事があればお気軽にお問い合わせ下さい!
TEL:0985-54-3323 MAIL:info@leather-life.jp レザーライフ池田
僕の分かる範囲で一生懸命説明させて頂きます!
僕は街で見かけたブレスレットが、かっこよくて革が好きになりました。
今では、こうしてレザーに囲まれる生活ができて幸せです。
この名刺入れキットを通して、一人でも多くのレザークラフト好きが
生まれてくれると、いいな~と思います。
今回紹介した『名刺入れキット』←はコチラ
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